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Downfall with pollen

世界は失われたものでできている
ごぼけんです



その時の商都大阪は、1年分の花粉を2週間に凝縮して降らせたような空模様だった。花粉に加えて大陸からの砂塵と汚染物質が上空をすっぽり覆ってしまったのだ。「重スギ花粉」の襲来に見舞われた人々は鼻から目からいろんなものをでろでろと流しながらダウンしていった。
そんな中でも俺やすずめ曹長は、最後の喫煙者めいた諦めを抱きながら煙草をすぱすぱ吸っていた。
俺「どこも工事だらけですね」
す「年度末だからな。予算消化しなくちゃ」
俺「いいなあ、俺も年度末に残った金をどっと使いたいですよ」
す「そんなだから出世が遅れたんだ」
俺「うるさいですよう」
実際、石を投げれば工事現場に飛び込みそうな勢いだった。そこかしこで重機が唸り、地面に穴を開け、管やら鉄材やらが転がっていた。それがまた多くの塵を巻き上げる。とりあえず喫煙者の肩身が狭くなるのもうなずけた。
俺「天が与えた試練なのかもしれない・・違うかもしれない・・・」
重スギに罪はあるのだろうか。林業の衰退と共に放置されていった木々ははたして最初から生えていたのだろうか。
誰かが天災を神罰だと言っていた。人の手で増やされたとはいえ、山に生える木々が害を及ぼすなら、それは天災と呼ぶべきなんだろうか。
す「神ってなんだろうな。あんまり信じてないけど。精々いたらいいなという期待を込めて脳内にちょっとだけ容量は空けてるくらいで」
俺「創造主とかそんな大それたものとは限りませんよ。田舎とか山奥にポツンとある社や祠、人に害や謎めいた授けものをするものが"何かしら力があるのだから崇めておけばいいだろう"と祭り上げられて形式上"神"と呼ばれることもあります」
適当なことを言ってみたけど、正直よく分からなかった。自分自身ゆっくりと終わりつつある世界に同調していたのかもしれない。
とりあえず、重スギ花粉のもとを何とかしなければならない。
吾々は鼻にワセリンをつっこみ、ポケットにとりあえずの細々としたものをぶち込んで車に乗り込んだ。
しかし、簡単な道のりではなかった。なんやかやが吾々の行く手を阻む。花粉の分厚い層は相変わらずそこにあって、人々だけがダウンしていった。
数多の妨害をものともせず、すずめ曹長は座席で煙草をぱっきんぱっきん折っていた。彼の膝の上には煙草の葉とフィルターのふたつの山が築かれている。
俺「どうしたんですかすずめさん。最後の一服はフィルターなしですか」
す「まあ見てな」
曹長のアクションを合図に吾々は車を転げ出た。楽しい時間はあっという間に過ぎる。
突然煙草片手に飛び出してきた吾々に、アンチ喫煙・天然指向・ロハスが私にくれたもの・らしき人々が重スギ花粉そっちのけで抗議の言葉を投げかけてきたが、すずめ曹長はそんな言葉を一蹴した。
す「お前らの大好きな天然由来だぜ?」
曹長が煙草をひねると巻き紙から火のついた葉が抜け落ちてきた。渦中の重スギにそれを投げ入れると、重スギは轟々たる煙を上げて燃え出した。俺も色んなものに(なぜか)謝りながら、火のついた葉を投げ込み続けた。
全てが燃え尽きてしばらくして、重スギ花粉の降下は止んだ。
す「ガキん頃から煙草吸ってると、ち〇こ勃たなくなる」
教訓めいた言葉を遺して、すずめ曹長は行ってしまった。残されたのは耐火素材でできた携帯灰皿と、煙草から抜かれたフィルターたちだけだった。
世界は、失われたものでできている。







・・・そんなことを考えながら地下鉄にゆられていた。重スギを脳内で倒したというのに、鼻はとどまるところを知らなかった。世界から色んな物が失われていた。
す「あーつらい。脳みそ溶けるわー」
俺(すずめ曹長もいろいろと失っていってる・・・)
つまり何がいいたいのかというと、

花粉をっ

なんとか

しやがれっ!
数年前まで平気だったのになー・・・・(


前置きがすげぇ長くなったけど、今日アンタントコで名刺刷ってきたんすよ。それも数種類。
安くで沢山作ってくれるのでオススメ。今回のデザインは白バック3種に加え、「日の丸親分」シリーズ1種。すずめ曹長と俺のの軍装名刺をくっつけると日の丸が出来上がります。
名刺は同志や面識ある方々に配布予定。
Downfall with pollen_a0255911_2101344.jpg


ちなみに全部揃えても何も起こりません。
by borzaja | 2013-03-09 02:24 | 日常